ピアノは、高湿度も過乾燥も苦手な繊細な楽器です。
梅雨入りし湿度も上がり、何かと不具合も出てくるピアノもあります。
先日、鍵盤が時々戻りにくい事があるんです。と連絡いただいたピアノのチェックへいきました。
原因は… 鍵盤の動きの問題ではなく
外村(映画『羊と鋼の森』の主人公)がドキドキしながら修理をしたのと同じ、ハンマースティックでした。
回転部分の固さはとても重要で、固ければ動きが鈍くなりますし、ゆるくてもダメ!
絶妙なトルクが必要なんです♪ 調律師の技能検定試験でも行われる修理項目です。
ピアノのためには、湿度55%が良い! とよく言われますが、実際には、温度によって理想の湿度が変わります。
詳しく説明すると長くなりますので、今日のところは、とっても簡単に書きますと…
人間が快適に感じる状況が、ピアノにとっても快適という事です。
ジメジメ蒸し蒸しも不快ですし、エアコンなどによる急激な温度変化なども体調不良(ピアノにとっても)の原因となりますので、ちょっと意識して、ピアノの近くに温湿度計なども置きつつ、ご注意いただければと思います。
そして、気になる症状が現れました時には、遠慮なくお知らせいただければ幸いです♪
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