はじめまして。
【志保ピアノサービス】の渡辺志保です。

ピアノの調律師になって29年

ピアノは6才の6月から習いはじめ、高校3年生まで続けていました。
現在はレッスンには通っていませんが、
小学生になったひとり息子と一緒に連弾することを楽しんでいます♪

小学4年生の時に金管クラブに入り、ピアノより管楽器に夢中になりました。
小学生 トロンボーン
中学生 ユーフォニアム
高校生 ホルン
とブラスバンド部のために学校へ行くような学生時代でした(笑)

高校時代に進路を考えたとき、周りは大学進学するクラスメイトばかりでしたが、私は音大に行けるレベルではないし…
そもそも練習は嫌い(笑)

なにか資格を…と思っていました…
ソロバンも小学生の頃に習っていて計算が好きだったので、会計士?
なんて思った事もありましたが、やはり音楽大好きだったのと、
ずっと家に来てくださっていた調律師さんへの憧れ…

調律に来てくれた時、近くで見ていてはピアノの下前板の開け方など覚え、
調律師さんが帰ると、こっそりあけて覗いて見るような子でした(笑)

高校生の頃、「調律師になりたい」という事を、憧れの調律師さんに言ったら…
「女性には無理だね」 という衝撃的な言葉!!!!

そういう事を言われると、逆にやってやる! という思いで今に至っております。

その憧れの調律師さんは今は亡き方ですが、山梨ではトップのコンサートチューナーと呼ばれる方でした。
我が家に来てくださった時に、ブーニンさんと一緒にうつった写真など見せてもらい、
コンサートチューナーになりたい!!! と無謀にも!? 思った訳です。

いざ、19才で調律師となり楽器店の社員として調律にまわる日々がはじまりました。
まだまだ男尊女卑的な時代でした(笑)
女は、研修に行かなくてもいいという雰囲気で、大勢いた女性の先輩技術者の方も研修には行かせてもらえていませんでした。

若気の至りもあり!? コンサートチューナーになりたいとの夢もあり、
バリバリ仕事して、それなりの実績をあげ、研修に行かせてほしい!!!と言い続けた頃が懐かしいです。

無事に、ヤマハのグランドピアノ、グランドピアノマスター、コンサートコースと、各研修を受けさせていただけました!

とはいえ、コンサートコースをでたら、コンサートチューナーというわけでもなく、
研修を受けてもコンサートホールの調律をやらせていただいてる女性はとっても少ない時代でした。

私は、コンサートの仕事の経験は数えきれる位ですし、コンサートホールでの発表会のお仕事なども数えられるほどしか担当しておりません。

29年間の仕事のメインは、一般のご家庭やピアノの先生方、学校のピアノのメンテナンスになります。
のべ10000台位の調律をさせていただいております。
ですので、得意としているのは、まさに一般的なピアノのお仕事で、お客さまと対話しながら長年担当させていただける事に、幸せを感じております。

2018年12月 これまで借りていた工房から完全に独立し、富士吉田市内に小さな工房を設けました。
大きな修理はできませんが、自分の得意としている、小修理(地味で内職的な作業、だけどとっても大切!!)をしながら、
ピアノを長く大切にお使いいただけるよう、これからもピアノとお客さまと真摯に向き合っていきたいと思います。