先週お伺いさせていただいたKさまのピアノ
伺ってすぐに調律を…と思いましたら、タッチが重い… アクション部にスティック(動きの鈍い状態)がたくさん出ていました。
しばらく使っていなかった時期もあったようですが、お孫さんが弾く様になったとの事でしたので、お預かりしてきっちり修理させていただく事になりました!
地域柄、結露しやすい所にあり、プラスチックフレンジでは、すぐに動きの鈍さが…
今回は、木製フレンジへ交換させていただく事にしました。
プラスチック部品の多さのせいか、真っ黒に汚れやすい傾向のアクションです。
除菌も兼ね汚れ落としをしてピカピカに♪
そして、部品交換。
ピンのサイズは、ゆるくても、きつくてもだめです。 0.025mm単位で太さの種類がありますが、今回は主に3種類を現物に合わせて使用。
左右でのトルクの違いも、一つ一つ確認して微調整しながら、交換します。
ハンマーは、1つ置きに交換して、走りや間隔など、なるべくオリジナルからずれないように気をつけながらの作業になります。
交換後、よりタッチを滑らかにするため、PTFE(テフロン)パウダーを皮部とクロス部で9ミクロンほど差のある2種類の物を使い分け塗布しました。
お預かり中、細かい作業を行っておりましたが、
いよいよ明日、Kさま宅へ戻し、ピアノと現物合わせで最終仕上げ調整を行います。
動きの鈍いフレンジと、良いフレンジの動画です。
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